町田くんの世界
知ってること
・ポスターのデザインがちょっと面白い。
・けど、邦画のアイドル映画でよくある顔がいっぱい並んでるやつ。
・主演の2人が演技初挑戦。
・なんか超能力とか使うっぽい?
※確認していないので上記の情報は間違っていることもありえます。
主演2人の演技が酷い
主演2人が今回の映画で演技初挑戦ということで、とにかく演技が酷い。
周りを固める役者さんには結構な実力者もいて、なんとか最後まで見ることは出来るが主演の2人の演技は酷いものだった。
当然映画としては、主役とヒロインがメインで出ており、映画の間中誰かしらがずうっと下手なまま。何より酷いのは主役とヒロインが絡むシーン。下手×下手の相乗効果で見るに堪えないものとなっている。
もちろん誰しもデビューというものはあるし、そのデビューが主演というのはキャッチ―な話題だと思うのでそこに反対と唱えるつもりはない。
だが、せめて主演のどちらかは経験を積んでいる役者を当てるべきだったろう。
これはそもそもの企画に問題あり。
超能力を使った心理戦は見事
主人公の町田くんには特殊な能力があり、それが「半径5kmを町田くんの世界にする」というもの。
これだけ聞くとよくわからないが、簡単に言うと半径5kmに限ってはすべての現象をコントロールできるというもの。
もちろん、これだけでは町田くんは無敵なだけなので、その能力の限の付け方がなかなか良かった。
能力が使えるのは一日5分間のみ
これはありがちなものではあるけど、物語としては必要な制限でしょうね。
町田くんが理解できる範囲のことしかコントロールできない
この制限の付け方がすごく良かった。
町田くんは頭があまりよろしくなく、その町田くんが理解できる範疇のことしかコントロールが出来ないので、女心のわからない町田くんは、女性を思うがままに操ることは出来ないし、何故風が吹くのかもわからないため、パンチラを見ることすらできない。
町田くんが「あいつは頭が悪すぎて考えていることがわからない」と見下していたバカな同級生のことは簡単に操ることが出来るシーンなんかは笑ってしまった。
そして、能力をうまく扱えるようになるために、町田くんが勉強をがんばり、その結果ヒロインとうまくいく展開はなかなか皮肉が効いていて面白かった。
なんだかんだラストシーンはよかった
演技は酷いものの、役者も自分も段々と慣れてきてなんだかんだ最後の方は楽しんでいた。
特にラストシーン。
ヒロインへ告白からのキスシーンはベタ中のベタなんだけど、そのために5分間、世界から自分たちの姿を見せないようにして周りに人はいるのに自分たちだけの町田くんたちだけの世界を作り大声での告白はやっぱりぐっと来てしまう。
キスシーンも軽い感じのものでヒロインの子の愛らしさが上手く表現できていた。というよりは生々しい感じがして、このために演技初挑戦の2人を抜擢したのかな、と思った。
採点
65点。
コメディタッチすぎる感じが自分とは少し合わなかったかな。
後はやっぱり演技での減点が多い感じです。