見てない映画の感想を妄想で語るブログ

当ブログはフィクションです。

今日も嫌がらせ弁当

知っていること

佐藤隆太さんが出ている
篠原涼子さんも出ている

※確認していないので上記の情報は間違っていることもありえます。

以下、見てない映画の感想です。

原作がブログということで期待していなかった

同タイトルのブログを映画化したもの。

以前にもブログから映画化したもので「家に帰ると妻が死んだふりをしています(※これも見ていません)」があったが、非常に退屈な映画だった。

それはブログが悪いわけでも演出や役者が悪いわけでもなく、やはり単純にブログと映画の相性の悪さだろう。

自分は割と地味と言われるような映画は好きだ。「ぐるりのこと。(※これも見ていません)」や「間宮兄弟(※これも見ていません)」なんかはとても好きな映画だ。
それでも、「家に帰ると妻が死んだふりをしています(※見ていません)」には退屈さしか感じなかった。
それは地味と言われようともやはり映画には文学や哲学、ドラマがあるからで知らない人の日記であるブログにそれを感じることは出来ないためだ。

そう思って今作も期待をしていなかったのだが、期待を裏切られた。
それもいい意味でだ。

もちろん原作(と言うよりも元ネタ)がブログということで派手さは全然無い。
普段派手な演技のイメージがある佐藤隆太さんですが、抑え気味なとてもいい演技をしていたし、佐藤隆太さんの妻役であり、主役の篠原涼子さん、こんなにいい演技をする女優さんだったんですね。

オープニングの少しニヤニヤしながら(ここでは意地悪そうな笑顔に見える)お弁当を作っているシーンから、エンディングの少しニヤニヤしながら(ここでは愛にあふれた笑顔に見える)お弁当を作っているシーンへの変化、とてもいい演出だし、それにきっちりと応えた名演技だった。

何故嫌がらせ弁当を作っていたのか

この映画を見に来る人はみんなそこが気になっているんだと思う。
まぁ、ありがちに考えられるのは
・夫婦間のコミュニケーション不足から
・単純に料理下手
・過去の何かしらのトラウマから
などが考えられる。

そこに対し、明確な答えを出さないのは卑怯と言えば卑怯かもしれないが、あの夫婦の間に流れている空気観にはとてもあっていて、自分はなぜだか映画としてすごく納得できてしまった。

これは、ブログではちゃんと答えとか書いてあるのかな?だとしたら監督のアイデアの勝ちだな。

篠原涼子さんの長台詞

篠原涼子さんが佐藤隆太さんの上司に対し、長台詞で文句をダーって言うシーン。
シーンとしてはもちろんコメディなんだけど、ワンカットであの長台詞、しかもかなりの早口でまくし立てていくのはとても緊張感もあり、ゾクゾクとした。

その台詞自体もとてもよくて、夫である佐藤隆太さんへの愛ゆえに、という感じで感動的ですらあった。
あのシーンで、佐藤隆太さんがチラっと写し、困惑の中、嬉しさの混じった表情もまたよかった。

採点

82点

ブログが原作ということで期待をしていなかったのだけど、いい方向に裏切ってもらえた。
ふとした時にまた見たくなる映画だ。